上田商工会議所では、上田地域産業展2022リアル展示会(10/21-22)にあわせて、上田地域の産業を知ってもらい、また上田商工会議所職員の業務や仕事内容に触れてもらうために、インターンシップを実施しました。
今回参加したインターンシップ生が自ら取材しまとめたレポートを通して、上田地域産業展2022リアル展示会をお伝えします。
株式会社筒けんは、けん玉の簡易バージョンである「筒けん」を生み出し、その活動や多彩な楽しみ方を広げている会社である。3年前に筒けんを開発し、昨年の6月に会社が設立された。
~筒けんとは~
ポテトチップスの円柱型の筒とボールで、けん玉のような技が簡単に出来たことが筒けんの始まりである。筒が紙の素材であると耐久性が弱いことから、樹脂の筒に改良され現在の筒けんの姿となった。コロナ禍の今、密にならず楽しめるツールとしても注目されている。また、筒けん検定や筒けんクラブも開催されている。できることの嬉しさを実感できたり、集中力の向上や能の活性化の効果も期待されている、上田市発祥のスポーツである。
筒けんの最大の魅力は、けん玉が苦手な人でも「できた!」という成功体験を手軽に味わえることろにある。やってみようという気持ちから始まり、上手く出来たら、違う遊び方もあるもではないかと新たな発見にも繫がっていく。シンプルだからこそ、多様な発想を可能にするのである。
他にも、筒けんは、コミュニケーションツールとしても重要な役割を果たしている。地域での軽運動とコミュニケーションづくりや、運動会の競技としても親しまれている。また、筒けんを使ったストレッチでバランス感覚の向上などの効果も期待できる。教育現場においては、筒けんを使用したパフォーマンスを披露する学校が増加している。このように、三世代にわたり、新型コロナウィルス感染症により分断された人と人との繋がりや自己肯定感を再構築させることが可能となるツールなのである。世代や場所を問わず、多彩な用途で多くの人に親しまれている筒けんは、これからさらに活躍の場を広めていくだろう。
筒けんの企業プレゼンでは、実際に筒けんを体験した。立って使用している人もいる中、中には座って使用している人もいて、座ったままでも楽しめるポイントが印象的であった。小さな子どもから年配の方まで、幅広い年代の方が夢中になって筒けんを楽しんでいる姿が多く見られた。筒の柄は無地のシンプルなもののみでなく、流行の柄がプリントされているものもあった。自分のお気に入りのデザインで遊ぶことができることろも魅力的なポイントだと感じた。外のブースでは、広いスペースで複数人で筒けんを楽しむ子どもたちや、難易度の高い技に挑戦している子どもの姿が見られた。その遊び方や使い方は多種多様であり、上田市発祥の新たなスポーツとして親しまれていくだろうと感じた。
有限会社原製作所は、国内トップレベルの「3Dスキャン・検査・3DCAD化」のワンストップ・ソリューションサービスやリバースエンジニアリングを行う会社である。
主な事例として、上田駅前の水車前にある真田幸村像のレプリカの制作や埼玉県の秩父神社内の「つなぎの龍」のレプリカの製作などが挙げられ、地域に根付いた活動や国内各地の重要な文化財を扱う仕事などを幅広い活動を行っている。
有限会社原製作所の1番と言っても過言ではない「自慢ポイントやPRポイント」は圧倒的な技術力である。
現在行っている3Dスキャン関連の事業を開始した際、当時は国内で3Dスキャン関連の事業を主に行っている会社はほとんどなかった。ゆえに国内の3Dスキャン関連の事業のいわば「パイオニア」であり、多数の依頼に取り組んでいく中で培われた熟練の「技術力」はどの企業にも負けない自信がある。
有限会社原製作所の「考え方」や「事業へ取り組む姿勢」にも大きな魅力がある。代表の原社長は「3Dスキャンを行い、データ化することで、文献としての価値にも繋がり、後世の人々にも繋げられることができる」・「データ化・制作をすることまでがゴールなのではなく、その後どのように多くの人々に繋げていくか考えていくことが私たちのゴールである」
と話しており、単純にデータ化・制作するだけの活動ではなく、人と人との繋がりにも寄り添える活動を行っている。
私は幼い頃から上田市に住んでいるが、今回初めて「上田地域産業展」へ参加した。参加を通じて上田市内の企業が「現代社会におけるデジタル化」や「コロナ渦による企業なりの向き合い方」を真剣に、熱い想いで挑戦をしようと考えていらっしゃる姿勢がとてもかっこいいと思い、胸打たれました。その企業さんを全力で支えようと、同じ熱量や想いを持つ上田商工会議所の皆さんやその企業さんを見守る上田地域の皆さんが存在しており、改めて上田に携わる方々の温かさを感じることができた。
このイベント自体の魅力としても、小さなお子さんを連れた家族連れや学生やお年寄りの方が多く入場されていたことからもわかるように、幅広い世代の方々がそれぞれ楽しむこと・学べることができる「ハートフル」でとても「素敵」なイベントであると感じた。
また今回一学生としてもこの上田地域産業展に参加・観覧したが、自分が現在学んでいる工学分野に通ずる事業の内容を知ることや、上田地域での就職を希望している自分にとって将来に通ずる有益なお話を沢山お聞きすることができたため、今後学生にも機会があれば是非足を運んでほしいと感じ、自分自身また上田地域産業展に来てみたいと思える内容だった。今回参加できて大満足な1日となった!
みすず綜合コンサルタント株式会社では、主な事業として地上レーザースキャナやUAV(ドローン)レーザースキャナなどの機械を用いた測量、地質の調査、土木設計などの設計コンサルタント事業などコンサルタントとして幅広い業務を行っている。中でもUAVレーザースキャナーは日本ではまだまだ導入している企業は少なく、新たな技術をより早く取り入れて実用化していく技術力とチャレンジ精神のある企業だと感じた。
みすず綜合コンサルタント株式会社のPRポイントは数多くあるが、特に自分が感じた自慢のポイントは以下3点である。
まず1点目のPRポイントは、ドローンによる3D計測技術である。日本ではドローンを使った計測はもとよりドローンの導入すらまだまだ浸透していない。そのような中で最先端技術を導入し、活用していく企業精神に感銘を受けた。
2点目に総合コンサルタントとして強みを生かしやすい環境が挙げられる。総合コンサルタントとして、1つの事業を完遂した後も別の事業の相談を受けることができる。また幅の広い事業が行えるため別の事業の相談や依頼を受けることができる環境が整っていることが強みに感じられた。
3点目はCSR活動への取り組みに旺盛なところである。活動としては社外清掃や花壇整備などの地域活性化活動を行っており、地元の人からの信頼の厚い地域密着型の企業だと感じた。
この度上田地域産業展に参加させていただき、様々な気づきや学びを得ることができる大変貴重な経験をさせていただいた。現在私は大学3年で就職活動をしており、上田の企業は調べていたつもりでしたが新たな業種を知るきっかけとなった。また新たな技術を取り入れている企業が多くあり、上田市における技術の進歩を目の当たりにすることができた。
その他にも上田地域産業展では企業だけではなく小学校から大学まで様々な研究結果が展示されており、普段目の当たりにすることがない授業や研究を知ることができて、とても興味深い内容に感じた。
今後も企業や学校と上田市を繋ぐ上田地域産業展を実施してほしい。